October 27, 2014

秋の気分

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秋になるとわたしは、ドライフルーツやナッツのぎゅっと濃密なパンを食べたくなる。
乾燥していた果実はパン生地の水分で、すこしだけ過去の姿にかえり、
ジャムのように艶のあるみずみずしさで、視覚をあるいは触覚を魅了する。

そしてもうひとつ、秋といえばメープルスイーツコンテスト。

これから表彰式です。
たまには、リアルタイムで書いてみました。

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June 22, 2014

パンとジャムとコーヒーと

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久しぶりに梅雨空が戻ってきた日曜日の朝、ゆっくり起きて
たくさん届いたサクランボを少しだけジャムにしながら
これもまたいただきもののコーヒー豆を挽く。

コーヒー豆を挽くためにしか使っていなかった
フードプロセッサが壊れてしまって
手回しの、コーヒーミルを買ったのだ。

それをしながら焼くパンは、京都の金網がいいだろうと思って
今朝は雨音を聴きながら、ゆっくり。

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February 09, 2014

大雪の翌日は熱々のナンで

昨日の東京は久しぶりの大雪に降りこめられてしまったけれど、きょうは一転して良いお天気。車も少なく、空気もクリアな気がする。

都知事選の投票の後、いつものネパールカレーのお店へ。パンパンと音を立てて伸ばして、焼きあげるナンとサラダとチャイがついて980円の昼食。

熱々のナンが、つめたくなった指先にほっと、やさしい触感。

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炊きたてのご飯が好きな民族は、熱々の湯気をパンにも求める。けれど、熱々がほんとうにいいパン(の種類)は饅頭とナンとピザだけだとわたしは思う。

このことは前にも書いたかもしれない。

以前、テレビ番組の制作、ディレクションをする人に、窯から出したてのパンを割って湯気を出したところをかじるのは、それがおいしいという誤解を生じさせるのでやめてほしいとお願いした。演出として必要なのだそうだが、パンの発酵の香りが安定して本当においしくなるのは、人肌程度、さめたてのところなのだ。それをあちこちで、言うのだけれど、まだまだ焼きたて信仰はつよい。

「でもそうは言っても、買ったパンが温かかったらうれしくないですか?」と言われて「うれしいです」と言ったら、「どっちなんです。はっきりしてください」と笑われた。

焼きたてで温かであることは、うれしいのだ。どこかで焼かれて運ばれて、時間が経ってしまったパンではなくて、その場でさっき窯から出てきたこと事実の証明として、いま、温かいことは、ありがたいことなのだ。

いつもの、大好きなお店で、熱々のナンをちぎりながら、いろいろなことを考えるのだった。

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January 04, 2014

ワイン好きを喜ばせるオリーヴバゲット

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昨年の終わりころに発売されたル・プチメックのオリーヴバゲット。
グリーンオリーヴとチーズ入りで、生ハムバゲットと同じくらいワイン好きを喜ばせているバゲットです。

挟んだり添えたりしないで、バゲットの中になにかいいものをたっぷり詰めこんでひとつのパンにまとめてしまうところは日本的、といえる
かもしれませんが、味のバランスもセンスも抜群。新年会に持っていけばみんなが喜びます。

ル・プチメックはAll Aboutベストパンでも、皆が大好きと答えたバゲットのおいしいお店としてその名前が挙がっています。

+something goodなバゲットなら、チョコレートをたっぷり包みこんだバゲットショコラもおすすめです。

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December 27, 2013

Year's end sweets

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今年のクリスマスはsens et sens(サンス エ サンス)のシュトレンでカウントダウンした。
とても丁寧につくられたシュトレンだった。

自家製レーズン酵母、北海道産の小麦。無花果や杏の瑞々しさがよかった。
スライスして皿にのせると、年末の慌ただしさがすっと鎮まる心地がした。
sens et sensのあの、シェーカースタイルを想わせるようなカフェ空間が思いだされた。

酵母やドライフルーツのもととなった果実の経てきた時間が、北海道の小麦粉に携わって来たひとたちの想いが、菅井さんの丁寧な仕事でおいしくまとめられている、と感想を書きとめた。

菅井さんがくださったメッセージには、麦や酵母をもちいたパンの仕事で自分は生かさせていただいている。自らが育てた酵母を窯で死なせ、己は生き残る、ならば、命をかけてその行為に全力をつくしたいと思う、というようなことが書かれてあった。

わたしが感じた彼の丁寧な仕事は、麦や酵母の命を貴ぶその考え方に寄り添っていたのだ。

わたしは真剣に仕事しているか。静かに考えた。

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サンスエサンス(つくし野)

ある日。西荻窪の364(365ではなくて、サンロクヨン)で開催されている「年末年始のご馳走貯蔵庫展」へ行った。

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四ツ谷でパン教室をされている茂木恵実子さんがクグロフを出品されていたのを買いに。彼女のことを何故かわたしは「モギエミコ」とフルネームで呼んでしまうが、その失礼さを彼女にお許しいただいている。モギエミコは製パンセミナーで見かけるといつも前の席に座り、積極的に挙手してするどい質問をなげかける、情熱のつくり手だ。

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クグロフはブリオッシュ生地にフルーツとリキュールのシロップ、粉砂糖でメリハリの効いた甘さになっている。プレーンな生地だけで焼くと、フォアグラとぴったりなのだと言う。

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ふわりとした赤いリボンを解いて包みをはずす時、裏にバラが隠れていた。Merci、の文字の上下はどこかロシア語のような外国の文字。技術にプラスして、かわいい女性らしさを感じるクグロフだった。

クグロフは29日までの会期中、364で購入できる。
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そしてクリスマスも終わり、町が一気に「和」に向かう頃に、チクテベーカリーの北村さんこと、ちくちゃんから、シュトレンが届く。

お店の子たちにこれをクリスマスプレゼントにしていて、年末にかけてゆっくり食べるのがお店のみんなの楽しみなのだそうだ。なんて温かい。

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実はつい最近、今から12年ほど前、まだわたしがAll Aboutパンで記事を書き始めたばかりの頃、下北沢にあったチクテカフェを取材に訪れた時のことを、思い出すことがあった。

わたしがひとり、カフェに入って行くと先に取材が入っていた。マガジンハウスの雑誌だった。最近マガジンハウスで仕事をいただいたのだが、きっかけがその時ご挨拶した編集者の方の推薦ということだった。12年前にちょっとお会いしただけだったのに、ありがたいことだ。

書きたい、書きたいと言いながらこの12年間を過ごすなかで、本を2冊書いて、ウェブでAll Aboutパンのガイドの仕事を続け、企業の情報誌でインタビューや取材記事を書かせていただいている。でもまだ書きたい、書きたい、と思っている。

昔、自宅で「サトウさん」と名付けた酵母を大事に育てていたちくちゃんは、チクテカフェへの卸しをしながら自らの店を開き、いまはご家族やスタッフも増えて、今年はカフェつきの店舗を南大沢に開いた。工房が変わり窯が変わった。ひとつひとつ丁寧な仕事は変わらないが、昔はバリっとしてどこかかたくななところもあったそのパンが、やさしい表情を見せ始め、ゆっくりと世界へ向かって開いていくような感じがした。ゆたかなバリエーションを持ちながらそのどれもがベーシックで食べたいパンばかりの陳列台をみながらそう思った。その時、新しいチクテベーカリーでサンドイッチを食べながら、気候のせいもあったかもしれないけれど、わたしはあの気持ちいいバークレーのカフェファニーと同じ種類の空気を感じていた。本当に素敵だ。わたしは、いつもちくちゃんの仕事を楽しみにしている。これからも。

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職人さんの仕事や生きかたを知って、自分の仕事や生きかたをかえり見るのは、わたしの癖だ。職人さんを感じようとするとそうなる。そして、心の中で感嘆の声をあげたり、背筋をしゃんとして正座し、黙想したりするのだった。

さて、クリスマスの後のシュトレン。新しい年にかけて、楽しみにいただきます。
               
チクテベーカリー(南大沢)

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November 22, 2013

お昼にパンを

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お昼に松陰神社前のブーランジェリースドウの近くを通りかかるという幸運。

ちゃんとした食事を摂ることをあきらめて、間に合わせのように「お昼はパンでいいや」とはならないパン屋さんでお昼を買う。ワクワクするひとときです。

のせたり包んだりした具のひとつひとつがおいしい、タルティーヌやフォカッチャをお昼にいただくことができました。

スドウさんといえば、食パン。最近はずっと人気で、要予約になってしまったゆえ、急に思い立って行く日(だいたいいつもそう)には入手困難です。
そしてお菓子屋さんもかなわない美しさのヴィエノワズリ。これも日によってはお昼頃には売り切れてしまうよう。相変わらずの賑わいぶり。

そんな中で、そうだった、と思い出したことがあって手にしたバゲットがやはりとてもおいしかったのです。食パンや、菓子パンや、独創的なヴィエノワズリやお総菜パンのみならず、というか、地味だけれどすごい、バゲット。わたしは好きだった。そしてやっぱり好きだ、と思ったのでした。

ブルーチーズとクルミとハチミツを、ハード系ではなくソフトなパンに合わせたパンには新鮮味。新作の米粉入りの玉ねぎのパンはどこか肉まんの味がする不思議。常に常に進化している須藤さんのパン。また訪れる日が今から楽しみです。


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October 09, 2013

ブレッド&サーカス、旅の入り口

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おいしいことと、楽しいことと。
湯河原は東京から、簡単には行けない。
わたしにとっては、計画して行かなくてはならない場所だ。
仕事で行くにしても、旅で行くにしても。
いつも、はずんだ気分で。
そこで寺本夫妻に会うとさらに嬉しくなってはしゃいでしまう。
おいしいことも、楽しいことも、夢のようだと思う。

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店で、世界中から夫妻が集めた旅のかけらに出合う。
康子さんは空港とホテルが好き、といつか言っていた。
わたしはうん、うん、と頷く。
外国のカフェであるとき、すごくおいしいパンに出合ったと言っていた。
おいしいな。うれしいな。わたしはここで、こんなにおいしいものを食べている。
そんな旅のかけらを、わたしもいくつか大切に持っている。

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最近、ブレッド&サーカスから旅を始める。
海の見える場所で、好きなだけパンをかじる。
いくつもの夢のような旅が交錯する。

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August 23, 2013

食堂の大きなテーブルの幸福

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レフェクトワールの壁で約3週間にわたり、詩と写真のコラボレーション、cloud9 exhibitionを開催させていただきました。
お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

詩も写真も、表現の方法。それは自分の想いや、心に浮かんだ情景を伝えます。パン屋さんが日々、さまざまな想いを込めて、パンを焼き続けるように、わたしも日々、ことばを記したり、写真を撮ってゆけたらいいなぁと思います。

写真は最終日の小さなパーティ。ワインを持ち込んで(抜栓料500円)、おいしいパンやサンドイッチとともに過ごしました。ここは一人でも二人でも、幸せな空間だけれども、大きな食堂のテーブルでカジュアルに、友人たちとパンを愉しむのも、良いものですね。

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August 12, 2013

夏のパーラー

早朝も夜中も30度を下らないという猛暑の今夏。
パンがいちばん売れない季節らしいのに
パーラー江古田は賑わっていました。

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イタリアンバールが好きというオーナーの原田浩次さん。
並んで待って、腰かけて、そのあいだもひっきりなしに人が
行きかって、ここはまるで、新宿のベルクみたいだと思った。
うわべだけすくってきたNY風ではなくて、ある意味ほんとに
NYにありそうな。

こんな日は、食後にカキ氷。
パンを甘くするのじゃなくて、食事のデザートとしての甘いもの。
わたしはそういう食べ方が好きだ。


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August 11, 2013

パン焼き網を買いました

銀座の三越でパン焼き網を見つけたので買いました。
京都高台寺「金網つじ」製。
ガスコンロにのせて焼ける、セラミック付きの網です。

猛暑の日々ですが、これで朝のトーストが楽しみになりました。
焼き加減はどうかな。試し焼き中です。

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