« July 2013 | Main | September 2013 »

August 2013

August 25, 2013

大人の文化祭  

レフェクトワールで大人の文化祭が開催された。

大人の文化祭

Dscn6180

Dscn6178

パンのイベントではないのです。

ル・プチメックの運営する食堂レフェクトワールで、いい大人たちが、素敵な音楽やおいしい食べものとともに、作品を披露したり販売したり、それを眺めたり食べたり聴いたり感じたり、純粋な愉しみだけのためにあった一日。楽しさの純度の高さは、勉強のためとか、商売のためとか、何かの普及のためとか、そういう「ため」が感じられなかったところなのかもしれない。

好きだから。

大人だから、それもル・プチメックのことが好きで集まってきた、第一線で活躍するプロのクリエイターだったりするから、誰もが真剣に遊んでいるから、その質は半端ではない。
その時々、隣に居合わせたひとと、自分の中の子供の部分丸出しの笑顔で「楽しいねー」と何回言ったことだろう。

おいしいものと、たのしいことと。

Dscn6200

ル・プチメックの西山さんのこの日の遊びは、「まさかの」メロンパン、あんパン、そして焼きそばパン。どれもル・プチメックではタブーであったパンだ。あえてタブーを犯す楽しみ。

そのどれも、ふわりとした口どけの良いブリオッシュ生地。メロンパンはバニラビーンズをふんだんに使ったクッキー生地、ラムの効いた濃厚なカスタードで夢のような味わいだった。あんパンはもと、老舗の和菓子屋さんに勤めていたスタッフの炊いた小豆餡。やきそばパンはイベリコ豚入り。焼きそばの味付けは昔懐かしいベーシックな味わいでありながら、品があって、30年ぶりくらいに焼きそばパンを、おいしいなぁと、思った。

クーベルチュールのチョコバナナやフランクフルトも唐あげもあった。かき氷はル・プチメックらしく、小豆のほかにマンゴーパッションやらミックスベリーやら。西山さんの好きなカレー屋さんのカレーライスも食べることができた。出展者仲間でシェアしながら、気づけば、すべて堪能してしまった。楽しかったー。

こういうのをお祭りっていうんだね。

いがらしろみさんのロミユニの出店では、ジャムを買うとルーレットができる。それでわたしはビスケットを20枚あてた。ハズレでも、10枚もらえる。

Dscn6185

Dscn6182

Dsc_2657

コーヒーやお菓子や、イラストや雑貨など、小さな出店を歩きまわる合い間、朝10時から20時まで、ライブがいくつもあった。

今回とくにわたしが楽しみにしていたのは、佐藤奈々子さんと長田進さんのライブ。J'adore le petit mecという、ささやくようなフランス語の、甘くてかわいい歌を聴きたかったのでした。これはCDを買ったので、毎日聴ける。わたしはプチメックが大好きなの、っていう歌だ。

Dscn6198

Dsc_2651

大好き!という想いでつくられている。

Dscn6218

パグパイプや、笙や、サックスもあった。そして、空中ループ。最初に空中ループの松井省悟さんを知ったのは、レフェクトワールが生まれるきっかけのひとつだったと思う、モリカゲシャツのイベントだった。文化祭で披露してくれたなかで、「大人の文化祭」の歌は会場の皆が一体化して盛り上がり・・・。

大人の文化祭 
レフェクトワールで 
歌おう 踊ろう 
パンを食べ続けよう

わたしも歌い、ほとんど踊り出しながら、この時の西山さんの笑顔を盗み撮りして松井さんに送信した。そうしたら松井さんから「わ!!!すごい笑顔!!w この笑顔がみたくて歌ったように思いますw」。そうだと思う。

Dscn6212

この笑顔がみたくて。誰かをうんとよろこばせようとして。

西山さんの原動力もまた、そこにあると思う。
そして、出展者の人たちみんなも。

Dscn6223


人を笑顔にできるって素敵だな。
もしそれができなかったとしても、自分が笑顔になれるって、素敵だ。

朝から晩まで、ずっと遊んで、笑っていた一日でした。
楽しくて、純粋に楽しくて。

お会いできた皆さまに感謝。

| | Comments (2)

August 23, 2013

食堂の大きなテーブルの幸福

Dscn6136


レフェクトワールの壁で約3週間にわたり、詩と写真のコラボレーション、cloud9 exhibitionを開催させていただきました。
お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

詩も写真も、表現の方法。それは自分の想いや、心に浮かんだ情景を伝えます。パン屋さんが日々、さまざまな想いを込めて、パンを焼き続けるように、わたしも日々、ことばを記したり、写真を撮ってゆけたらいいなぁと思います。

写真は最終日の小さなパーティ。ワインを持ち込んで(抜栓料500円)、おいしいパンやサンドイッチとともに過ごしました。ここは一人でも二人でも、幸せな空間だけれども、大きな食堂のテーブルでカジュアルに、友人たちとパンを愉しむのも、良いものですね。

| | Comments (0)

August 14, 2013

嬉しい午後のクロワッサン

Dscn5888

レフェクトワールで開催中の個展、cloud 9 exhibitionに来てくれた
友が、おすすめのパン屋さんがあるといって、教えてくれた。
そこでちょっと、店の手伝いをしたのだという。

その店のことを、まえに何回か、聞いたことがあった。
けれど、教えてくれる誰もが正確に店の名前をおぼえていないので、
そのままになっていたのだ。

今度はちゃんと教えてもらえたので行ってみると、素敵な店だった。
ご挨拶をしたら、なんと、わたしの初めて出した本を持っているとおっしゃる。
わぁ!なんて嬉しい。

パン屋さんはToshi Au Coeur du Painという。
こんど、あらためてインタビューさせていただくことになった。

なかなか通らない企画や、とれないアポイントメントばかりでここのところずっと、水の中を歩いているみたいだった。
この暑さだからお湯の中か。思うように進めず、息が詰るような感じだった。

でもそれは自分でそう思っているだけで、世の中にはもっと風通しのいい場所があったのかもしれない。小さなきっかけを見逃してしまっていたのだ。

個展のおかげで、そこで会った友人のおかげで、いろいろなことが流れ出した。
Toshiさんのお店で(わたしはこんなふうに呼んでしまうかもしれない)
バゲットとクロワッサンを買って、帰る。

クロワッサンはその途中で齧った。
とてもおいしいクロワッサンだった。


Dscn5886

なぜか夢のように、ピンボケ。こんどはいいカメラを持って行こう。

| | Comments (1)

August 12, 2013

夏のパーラー

早朝も夜中も30度を下らないという猛暑の今夏。
パンがいちばん売れない季節らしいのに
パーラー江古田は賑わっていました。

Dsc_17282

イタリアンバールが好きというオーナーの原田浩次さん。
並んで待って、腰かけて、そのあいだもひっきりなしに人が
行きかって、ここはまるで、新宿のベルクみたいだと思った。
うわべだけすくってきたNY風ではなくて、ある意味ほんとに
NYにありそうな。

こんな日は、食後にカキ氷。
パンを甘くするのじゃなくて、食事のデザートとしての甘いもの。
わたしはそういう食べ方が好きだ。


Dsc_17331

| | Comments (0)

August 11, 2013

パン焼き網を買いました

銀座の三越でパン焼き網を見つけたので買いました。
京都高台寺「金網つじ」製。
ガスコンロにのせて焼ける、セラミック付きの網です。

猛暑の日々ですが、これで朝のトーストが楽しみになりました。
焼き加減はどうかな。試し焼き中です。

Dsc_1707


| | Comments (0)

August 10, 2013

Boulangerie Bistro EPEE

facebook 清水美穂子【Bread Journal】ではお伝えしていますが
8月9日、吉祥寺にBoulangerie Bistro EPEEがオープン。
記事はAll Aboutで近日中に。


Dscn5787


| | Comments (2)

August 09, 2013

辻調塾 in 蔦屋書店~今だから、辻静雄の話をしよう

辻調グループの創設者、辻静雄ライブラリー(全7冊)の1冊目『フランス料理の手帖』(1973)の復刊を記念して、代官山の蔦屋書店で開催された辻調塾に出席しました。辻調塾のことは何度かここにも書いていますが、食やメディアの仕事に携わる人たちの学びと交流の場です。

今回のお話は辻調グループ代表の辻芳樹さんと著述家の湯山玲子さん。
二人の掛け合いも楽しく拝聴しました。

Dsc_1619

そのなかでわたし個人、この情報化の時代に仕事を通して感じていることがいくつか話題にのぼりました。

たとえば、今の料理人(パン職人もだとわたしは思う)たちが、情報の波にさらわれて、「常に新しいものをつくらなければならない」という強迫観念を持ってしまっているのではないか、という心配。

そのことについては、書いて伝える場の片隅にいる者として、常に考えていたのです。

たとえば、「おいしい」ということをどうしたら伝えられるか、因数分解していくとおもしろい、という話。

日常的に「おいしい」という言葉をよく発します。でも、書いて伝える時には、ほかの表現方法を使う。それも「噛めば噛むほど味が出る」ではなく。これは好きな仕事です。

対談はいまの仕事を続けていくエネルギーになりました。心づよく思うと同時に、本当の意味で学び続けていきたい、と思いました。

『フランス料理の手帖』は読み始めたばかりですが、40年の古さをあまり感じない。この時代にこんなにフランス料理の知識が豊富な人がいたのだということにあらためて感動する。気障なエピソードは読み物として面白い。堂々としていて格好いい。蔦屋書店の料理書コーナーの勝屋さんが、辻静雄を白洲次郎的な日本人、と言われたのはわたしも共感しています。

Dscn5579

数日前に、ある料理人がインタビューを受けるところに同席させていただいたのですが、彼が読みこんでいるこの本も、読んでみたい。次から次へ、わたしも、読みたくなるかもしれません。

| | Comments (0)

August 06, 2013

cloud 9 exhibition at Réfectoire

エレベーターを降りると、雲が浮かんでいます。

C91

個展初日が終わりました。お越しくださった皆さまに心より感謝しております。
どうもありがとうございます。

C92

■cloud 9 exhibition at Réfectoire

日時:8月5日~22日 11時~21時、
場所:レフェクトワール ル・プチメック (渋谷区神宮前6-25-10 3F)

展示は人気のパン屋さん、ル・プチメック(京都今出川、御池、そして新宿)の経営するカフェテリア、レフェクトワールの壁です。おいしいパンを食べながら、雲を眺めるように、ご覧いただけたら嬉しいです。

cloud nine

C962_3


詩でも写真でも、なんとなく好き、というのがあったら、ぜひ、教えてください。
感想、なんて難しいことはいいのです。
雲をつかむような、そんな感覚でいいと思うのです。

詩も写真も、読むひとの個々の記憶によって、さまざまな感じをもたらすでしょう。
それを教えてもらえたら、どんなに面白いだろうと思います。

C93

C94

写真にはひとつの物語があり、詩にもひとつの物語があります。
組み合わせられ、展示されたそれは、新しいもうひとつの物語。
そして誰かのこころに受けとめられたそれは、その人の物語になるのかもしれません。

まだ詩とはなにかとわからないでこんなことをしています。

でも、これもまたわたしの、Bread+something goodの活動のひとつです。

C95

| | Comments (0)

August 03, 2013

レフェクトワールの壁とcloud 9 exhibition

以前ここにル・プチメックの壁のことを書いたけれど、きょうはレフェクトワールの壁の話。

レフェクトワールは、神宮前のTAKEO KIKUCHIのフラッグシップショップ3Fにある、ル・プチメックの経営する食堂だ。

レフェクトワール(ル・プチメック)【神宮前】

Dscn8221

「可能性のある若い人と何かしてみたい」という菊池武夫さんの想いが素敵なご縁でル・プチメックの西山さんにつながってお店ができたわけだけれども、それはそこからさらにいい感じで作用し始めている。

有名無名問わず、写真や絵、音楽をやっている人たちのために壁やそのほかのスペースが解放され、個展やフリーライブが開かれ、それがきっかけとなって何かいいこと、出会いや仕事のチャンスが生まれる。お金で買えない大切なものやこと、ご縁がそこに生まれている。

8月24日には少し大きなイベントが予定されている。”各分野のプロフェッショナルが集まる本気の「大人げない大人の文化祭」”という、それはかなり面白そうだ。

Dscn5507


大人の文化祭

いがらしろみさんやパンラボは縁日的な遊び心いっぱいのくじ引きをするようだし、佐藤奈々子さんと長田進さんの『le petit mec』(!)という歌のライブも予定されている。わたしも、端の方で参加する予定。

と、その前に、壁の話でした。
来週から大人の文化祭前まで、レフェクトワールの壁をお借りして、詩と写真の個展を開きます。今回、清水美穂子はmhk*として、写真を担当します。

■cloud 9 exhibition

時:2013年8月5日~22日

場所:Réfectoire (渋谷区神宮前6-25-10 3F)

cloud nine

Cloud9a1594841

以下、cloud nineのサイトの説明文より。

*

クラウドにことばが浮かんでいる時代。
空には五線譜のような電線と雲。

雲はとりとめのないお喋りのように
楽譜に載ることのない音楽のように
次から次へと生まれては
終結しないで流れていきます。

小山伸二とmhk*のユニット、cloud nine(クラウドナイン)は
詩と写真のコラボレーションを試みています。

クラウドナインとはアメリカの気象庁がひとつの雲を9タイプに分類したうちの、最上層部の雲のこと。この上なく楽しくてしあわせなことをも意味する、と同時に「あの人、イッちゃってる」みたいなスラングとして使われることもある。

*

最初は、わたしの写真に喚起されて、わたしではないひとの言葉が生まれるということに対する興味だった。写真はスターターみたいなもので、そこから詩が生まれたらそれでよかった。

今回最終的に、何十枚かの中からADにセレクトもらった9枚は、これもまたわたしの意図しない、興味深い9枚だった。スタイリングして一眼レフで撮った写真は1枚も含まれていない。すべてコンデジで、不意に訪れたある日ある時ある瞬間を偶然に切り取った写真だった。

8月5日から22日まで、レフェクトワールの壁に9枚の写真と9篇の詩が浮かびます。
よかったら、雲を眺めるように、楽しんでください。

| | Comments (0)

« July 2013 | Main | September 2013 »