« September 2012 | Main | November 2012 »

October 2012

October 20, 2012

イタリア料理修業のお話とイタリアンカラーのデリバリー

昨晩は辻調<新>塾にて、大正大学で人間科学の先生をされている澤口恵一さんのお話をお聞きしました。
日本におけるイタリア料理産業史、料理人の人生史、ゲストワーカーとしての日本人の地位、キャリアと独立開業についてなど。

国内での料理産業研究は皆無に等しいということ、またイタリアで活躍する日本人の料理人たちのことを取材するジャーナリストが少ないということなど、興味深く拝聴しました。

交流会はまた、代官山蜜香(ミーシャン)のデリバリー。
イタリアがテーマの会、あなたならどんな料理を考えますか?

蜜香の村木美沙さんは緑と赤と白、というイタリアンカラーでフィンガーフードのメニューをコーディネート。
個人的にも、このセンスが大好きです。

Verde(緑)
トルティーヤの一口グリーンサラダ
アボカドと肉味噌のサンド

Dscn7146

Dscn7132

Bianco(白)
鶏胸のガランティーヌ・あわび茸とシャンピ二オンの詰め物
白菜と干し貝柱の冷製ポタージュ

Dscn7135

Dscn7131

Rosso(赤)
赤の料理は鴨とロースト・イチジクと生姜のソース
紅玉のコンポート八角風味・“イートンメス”風
蜜香杏仁ロッソ

Dscn7145

Dscn7150

Dscn7143

| | Comments (0)

October 19, 2012

ameen's ovenのイベントメニュー

先日からこのブログやBread Journalのfacebookページで告知していましたが、
10月27日にameen's ovenで開催される「ことばの種 ふくらむパン そして
something good~パンと詩のある風景を巡って」
でトークセッションをします。
当日の食事メニューも決まってきました。

下記のような感じで、いつものameen's ovenの滋味豊かなメニューに
わたしの『日々のパン手帖』テイストも入れていただきました。


九重かぼちゃのポタージュスープジンジャー風味 カリカリラスク添え、
ひよこ豆となすのトマト煮込み味噌風味、ファラフェル、
豆色々サラダ(丹波篠山の無農薬黒枝豆入り)、ごぼうとプルーンの赤ワイン煮、
熱々の野菜のグリル、パンにあうペースト数種類、吉田牧場さんのカマンベール、
リコッタチーズとアップルフィグシナモン、和栗のプチスコーン、等など。


イベント概要を、イベントページよりここにコピーしておきます。
要予約。残り数席あるそうです。

*

日時:10月27日(土)14時~17時
会費:3,800円 (ドリンク、フード、スペシャル・パンのおみやげ付き)

パンや食べ物のまわりには、たくさんの美味しい言葉が飛び交っています。
美味しいパンは人をおしゃべりにもするし、丁寧に作られた食べ物は人を
幸せにもします。それがパン屋やレストランが人をひきつける魅力のひとつ
ではないでしょうか?
パンのなまえ、店先にならんだパンのラベルにも、そんな秘密が隠されています。
今回はブレッド・ジャーナリストとして日々、AllAboutや雑誌などのメディアで活躍
されているMIHOKOさんをお迎えして、パンや食べ物をめぐる言葉の魅力について
語っていただきます。

また、今回はゲストとして、詩人であり食の世界にも造詣の深い小山伸二さん
をお招きし、パンや食べ物を巡る詩や表現について、ともにトークしたいと思います。
もちろん言葉だけじゃなく、MIHOKOさんおすすめの"パンとあう + something good"
なお料理と、この日のみの限定パンなどをお焼きして、皆さんと一緒に楽しみたい
と思います。

秋の実り、自然の豊かさをたっぷりと楽しめる時期です。
どうぞこの機会に美味しいことばとパンを味わいにお越しください。

第一部・パンと詩を巡るおいしいトークセッション

第二部・パンとあうsomething goodなお料理を!

お申込みはameen's ovenまでメールにてお願い致します。
yumyum@ameensoven.com
またfacebookの「参加予定」でも受け付け致します。

facebookイベントページ

ameen's oven


*

申し込んでくださった方ありがとうございます。
当日お会いできること、楽しみにしております。

| | Comments (0)

October 18, 2012

秋田のブレないブレッド

金沢の美術館で、そのタイトルに惹かれて手にした
秋田のフリーマガジン『のんびり』。

Dscn7127

この、ちょっとシュールな表紙は合成写真ではないそうで、
100年以上の歴史ある花火大会を背景に、休耕田で撮影が行われたそうです。
写っているのは小野小町生誕の地の「小町娘」たち、
日本三大盆踊りの一つ「西馬音内盆踊り」の母娘、
秋田国際ダリア園のダリア。

Dscn7129

特集は秋田の与次郎きつねにまつわるいろいろ。
その編集風景そのものが特集となっているところが新鮮です。
作られた人たちの秋田への愛情、編集の楽しみ、ワクワク感が伝わってくる。
ああなんて温かい情報を、しかもフリーで!と、ちょっと昔の
メトロミニッツの質の高さなど思いながらページを捲っていくと
最後のほうに「秋田のブレないブレッド」なる第二特集がありました。

Dscn7128

米どころ秋田で、パンは「おやつ」とみなす人の多い地域で、
あえて食事としてのパンを作る人達を取材した特集です。

日本の地方のパン食文化も少しずつ、変わってきているのでしょう。

自家製の酵母など用いてシンプルなパン作りに取り組まれているパン屋さんあり、
ロシアのパンに、いぶりがっこや味噌の入ったベーグルあり、
自家製のマヨネーズでふわふわのたまごサンドも魅力的だった。

やっぱり温かい。温かい編集の手を通して伝わってくるものがある。
『のんびり』に刺激を受けたひとときでした。

のんびり

| | Comments (0)

October 15, 2012

チキンと野菜のサンドイッチ

ここでは久しぶりの日々のパン、の写真。

Diary121015

きょうのランチはローズベーカリーのピタサンドと神戸屋のサンドイッチでした。
どちらもチキンと野菜のサンドイッチ。
ローズベーカリーはゴマのソース、神戸屋はたまり醤油。
野菜をはじめ、具がたっぷりのところにアジアンテイスト、がいい感じです。

| | Comments (0)

October 13, 2012

石川県のこだわりパングランプリ

石川県のこだわりパングランプリの第一次審査会で金沢へ。
石川県産の食材を使用したご当地パンの数々を審査しました。

珠洲の塩、能登の豚、加賀蓮根、白山の米粉、大野醤油、五郎島金時、
輪島のあおさ、とうがらし、中島菜、金時草、金沢産ゆきちから(小麦粉)、
美川のいわしのぬか漬け、中能登の古代米、ころ柿、打木甘栗かぼちゃ、
能登の卵、能登大納言小豆等々。

初めて出合う食材もあり、興味深かったです。

Diary1210121

8作品が第一次審査を通過、最終審査は11月10日、石川のこだわり商品フェア
の会場にて消費者の投票によって決定します。

石川県産のパン用小麦粉があるのを知りました。それなら、こういうとき、
当然使ってみてほしいと思います。
パンは本来、小麦粉が主体であるべき食べ物だから。

ともに審査を行った株式会社ル・スティルの西川隆博さんも、
日本では実際にはなかなか難しいけれども「ご当地パン」は
それぞれの土地の小麦粉を使ったパンでできたら本当は一番いい、
と言っておられました。本当にそうです。

石川県には初めて行きましたが、自然も食材も工芸品も文化的な施設も
魅力にあふれていました。またいつか訪れたいと思います。

Diary1210122


| | Comments (0)

October 09, 2012

 『パンづくりの科学』

Diary121010jpg


10月10日は何も考えなくてもよいパンが焼ける日。

5月5日と10月10日は日本では、気温や湿度などがパンの最適環境になる時期なので、
そんなことを言ったりするそうです。

『パンのなぜ?に答えるパンづくりの科学』吉野精一著 (誠文堂新光社)
を読みました。[辻調グループ]製パン専任教授の吉野先生によるこの本は
充実の内容がコンパクトにまとまっていて、誠実に解説されているので、
パンとパンづくりに関して興味を持つすべての人におすすめしたい本です。

ベテランの技術者の方はおさらいとして、パンをつくったことがなくても
製パンに興味のある人はもちろん、パン特集を考えられているメディアの
方、必読の書です。パンの歴史から始まるので「パン」をイチから幅広く
学べます。

「おいしいパンづくりには、人間が何もしない発酵と焼成の時間、そして、
作業中に必要以上の負荷をパン生地に与えないことが必須条件です。
必要以上に手を出さないという努力をすることが大切なのです。
この勘どころを会得するには、繰り返しパンをつくり体で覚えていくしか
方法がありません」

本題のパンづくりについては、工程、製法、材料の役割、理論、心得など
に分かれていて、1冊読む間には、頭のなかで材料の準備からミキシングから
焼成までの過程を何度か辿ることになります。
ここは、ほんとうに焼いてみた経験の多い人ほどリアルにシュミレートできる
と思いますが、初心者にも読めるように、やさしく書かれています。

もちろん、「科学」的な、例えばでんぷんの分子、などのお話もしっかり。
勉強になります。

それから、こんなことも。これはパンのコンテストの審査などで
「オリジナリティ」について評価をしたり意見したりしなければならないときに、
わたしもよく考えることでした。

「オリジナルブレッドと言ってもやたらフィリングやトッピングをパン生地に
加えるのではなく、生地そのものにあなたに合った個性化を図るということです。
当然のことながら、できあがりをイメージすることに始まり、イメージした
パンの生地に見合った分割重量、丸めの仕方、成形などと加工技術の対応も
せまられます」


読み物としても、「これは私見ですが」と出てくるところが
おそらくこの先生らしさが出ていて、楽しいと思います。

いにしえの時代、ユダヤの人たちはなぜ発酵させた「種入りのパン」を
禁じたのか。これはエジプト人に奴隷として支配されていた時代のユダヤ人に
とって、ガブガブとビールを飲んで、発酵した(平らでない)パンを
ムシャムシャ食べるエジプト人への怒りの表れではないか、と先生は推測される。

なんだかマンガみたいに頭に浮かんで、そうだったのか、と
歴史に想いを馳せます。
いや、これは確か、腐敗と紙一重の発酵を不浄と思っての忌みではなかったか。
などと、知りたいことも調べたいこともまた、出てきたりして。

勉強になる一冊でした。

| | Comments (0)

October 07, 2012

La première pousse

Diary1210061jpg

西荻窪に10月13日、パンとワインと料理を楽しめる
Bread+something good的に優れたお店がOPENします。
今はなきシュールムジュールの鎌田裕治さんのお店です。

あらためて記事にて詳細ご紹介します。

Diary11210062jpg


| | Comments (0)

October 01, 2012

ことばの種 ふくらむパン そしてsomething good~パンと詩のある風景を巡って

2012年10月27日、夙川のameen's ovenのカフェで、ameen's ovenのミシマショウジさんと、詩人の小山伸二さんと、トークイベントをします。(詳細は文末をご覧ください)

わたしとameen's ovenのミシマさんとの出会いには、詩がありました。

これは『おいしいパン屋さんのつくりかた』にも掲載させていただいたけれども、
パンのふくらみの宇宙」という詩です。
そう、あの時、ミシマさんとそのパンにほんとうに出会った!と思う。

あの頃、オンラインベーカリーだったameen's ovenのパンは、
いつも詩とともにあって、言葉で香りを放っていた。


詩ってなんだろう?とわたしはいつも興味深く思います。

最近、ミシマさんにいくつか教えていただいた、パンを巡る詩のひとつは
リチャード・ブローティガンの詩。

Baudelaire opened
up a hamburger stand
in San Fransisco,
but he put flowers
between the buns.
ボードレールはサンフランシスコで
ハンバーガー・スタンドの店を開いた
だけど彼はパンの間に花をはさんだのさ

(リチャード・ブローティガン「フラワーバーガー」より)

わたしは、パンのことを書く人でありながら、パンのまわりにある
花(something goodみたいなもの)にばかり目をやってしまうから
この詩にちょっと、こころうたれました。

そのエッセイのファンにもかかわらず、詩をあまり読んだことがなかった
現代詩作家の荒川洋治さんの詩は、小山さんに教えてもらいました。

いまも毎朝パンをトースターで焼いて
こんな食事をするときが
日本のぼくにはたのしくてならない
それは
ヨーロッパや
アメリカの町で
そんな朝のひとときを迎えたときの
うれしさを
よくおぼえているからだ

(荒川洋治「朝食の朝」より)


以前たくさんのひとに、「あなたにとって幸せな朝食とは」と
聞いてまわったことを思い出しました。
誰かにとっての幸せな朝食とは、こんなふうに
かけがえのない、過去の記憶だった。

そんな、こんな、パンを巡るいろいろな言葉を、詩を、
パンと料理とともに味わってみましょうか。というイベントです。

詳細、お申し込みはameen's ovenのサイトをご覧ください。

ことばの種 ふくらむパン そしてsomething good
~パンと詩のある風景を巡って


| | Comments (0)

« September 2012 | Main | November 2012 »