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July 2012

July 31, 2012

杏トースト

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朝食を二回、食べてしまった。
正確には、昼食に、朝のようなトーストを。

早朝から深夜まで忙しい一日。

自家製ジャムは、こんなときも
気持ちが寂しくならない。

混沌とした慌しい日常のなかで
シンプルな食べものの持つ力。

夜にはちゃんと、食事をしようという
余裕ができてくる。

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July 26, 2012

チャリティー講習会のパンと職人さんたち

東日本大震災復興支援チャリティー製パン講習会<4>
続きです。

今回の東日本大震災復興支援チャリティー講習会で実演された
職人さんとそのパンたちをご紹介します。

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大西かおりさん

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くるくるかりかり

セ・トレボンの大西かおりさんのパンのセンスは素晴らしい。
「くるくるかりかり」というおいしそうなネーミング、魅惑的なかたち。
これはバターを折り込んだライ麦生地。
ナツメグ、ジンジャー、クローブなどのスパイスとはちみつが入っています。

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ペピットショコラ

「ペピットショコラ」は手捏ねの生地。いつも12kgの生地を手で捏ねるのだそう。
生地は発酵のあいだにつくられるので、捏ねるというよりあわせる、という感じ。
吸水の多い、もちっとした食感の生地。
そこからセ・トレボンの人気のパンが20種類ほど生まれる。
ペピットショコラはチョコチップとオレンジピールのパンですが
このほかに同じ生地を使ってリーブとローズマリーやバジルのパンもデモ。

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福井清史さん

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タルトフランベ

ブーランジュリークルミの福井清史さんの「タルトフランベ」は
フロマージュブランとサワークリーム、ベーコンと玉ねぎのパン。
バリエーションとして、飴色玉ねぎ、チーズ、トマトソース、
枝豆やトウモロコシなど、いろいろできるのです。

福井さんはドンク出身の職人さんだから、ベーシックなパンは
たぶん、お手のものでしょう。
ハード系につよいけれど、ブーランジュリー クルミでは
それにこだわらず、日本人の好きなもちもちしっとりの
食感を大切にしたパンもいろいろ。サンドイッチにもチカラを入れているそうです。
ほかに、湯種を使用した雑穀食パンもデモ。

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上田怜さん

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ロッゲンミッシュブロート

ZOPFのチーフ、上田怜さん。ロッゲンミッシュブロートのデモを行ないましたが、
生地が緩すぎて、だれてしまうというトラブルに見舞われました。
このとき、店長の伊原さんがすかさず、「水が多かったの?粉が少なかったの?
味見をしてみたら、塩を入れたかどうかとかサワーがちょっと弱いから締めが弱いかな、
とかわかるよね。他のパンにしてしまう?さぁ、どうする?みんな、一緒に考えてみてください」
そして「僕だったら型焼きにするかな」と代替案も。
上田さんは粉を足す選択をしました。

だれた原因は、レストブロートにじゅうぶん吸水をさせないうちに
進めてしまって、水分が余ったことでした。レストブロートを
入れないときは水の半量を減らすそうですから、ここは大事でした。
間違いが起こったほうが、はっとして、学ぶこともあるものです。

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山﨑豊さん

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パン テ・ヴェール オ ショコラ 大納言

山﨑さんの「パン テ・ヴェール オ ショコラ 大納言」は
本物の抹茶をふんだんに使用した生地に大納言とホワイトチョコ。
季節の色や味わい、素材を熟知して、料理人や菓子職人のような
アプローチをする、山﨑さんの美しいパン。
他にもタルトやフォカッチャなど数品。どこかで買えたらいいのに。

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井上克哉さん

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パスティス ブーリ

オーベルニュの井上さんの「パスティス ブーリ」。
パスティスのアニス風味は日本人には馴染みがなく厳しいので
かわりにラム酒で作られた、パン屋さんならではの発酵菓子。
オーベルニュでも人気だそうです。

昨日の写真を見てもわかりますが、職人さん同士、お互いを助け合って、
とてもいい雰囲気。慣れない人も、いつしか緊張がとけて、笑顔に。
ちょっとした失敗も、ぎこちなさも、いつか消えていたのです。
機転の利いた温かい言葉のかけあいとチームワーク。
大切だなぁと、ベテランの職人さんたちに拍手を送りたいと思いました。


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July 25, 2012

東日本大震災復興支援チャリティー製パン講習会<4>

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7月25日、日本製粉株式会社東部技術センターにおいて
東日本大震災復興支援チャリティー製パン講習会が行なわれました。

山﨑豊さんらによるチャリティー講習会はこれで4回目。
講師は、山﨑豊さん、伊原靖友さん(ZOPF)、井上克哉さん(オーヴェルニュ)、
大西かおりさん(セ・トレボン)、福井清史さん(クルミ)、上田怜さん(ZOPF)。

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初回から中心となって動いている山﨑さん、伊原さん、井上さんは
「いつも同じ面々ではおもしろくないでしょう」と、サポート側にまわり、
他の職人さんたちの実演が前面に出るかたちの講習会となりました。

初回から変わらないのは「皆さんが主役ですからどんどん参加してください」
と成形などへ積極的な参加を呼びかけるシェフたちの声でした。

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伊原靖友さん

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ZOPFによるランチ

7月10日に北海道で行われた第3回(講師:山﨑豊さん、伊原靖友さん、
DOLCE VITAの我孫子政之さん、ますやパンの天方慎治さん)では364643円、
今回は525000円が日本赤十字社を通じて被災地へ寄付されました。

講習会のパンの紹介に続く。

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July 24, 2012

B.ricchi Bagel&Bar

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BAGELの話題が続きますが、
B.ricchi bagels and moreが西麻布に移転、
B.ricchi Bagel&Barとしてリニューアルオープンしました。

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レセプションパーティに伺った先は、マンションの2Fの一室。
ベーグルと、カフェではなくて、ベーグルとバー。夕方からのお店です。

カウンターの向うに小さなオーブン。
どんな展開になるのでしょう。

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既存のスタイルに囚われない角谷姉妹の新しい出発。
興味深いです。

B.ricchi Bagel&Bar
港区西麻布1-4-50 沙梵ウェストワンビル2F

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July 23, 2012

BAGELへの想い

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食のセンスある方々にパンの愉しみについて伺う『わたしの素敵なパン時間』
(日清製粉「創・食Club」、NKCレーダー、NKCレポートにて連載中)。

先日行なわれた30人目のインタビューは、辻調理師専門学校校長の辻芳樹さん
でした。

毎回その人の思い出のパンや、パンの楽しみにまつわるシーンをスタイリング
して撮影します。

今回はベーグルです。

辻芳樹さんの、意外なようでいて、そうそう!と共感できてしまった
NYベーグルへの想い。イメージにぴったりのマルイチベーグルへ
買出しに行ってまいりました。

ベーグルのお話以外にも、高級フレンチレストランで供されるパンの
お話など、大変興味深いインタビューでした。

今晩は久しぶりにNYの本でも読みながら眠ろうと思います……
が、その前に、原稿を仕上げなくてはね。

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July 22, 2012

夜更けの台所仕事:杏の蜜煮

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明日の朝のためにと、昨晩は、杏を煮ながらPCに向かっておりました。
我が家は、仕事場もキッチンもダイニングもすべてひとつの空間なので
油断してしまうことが多々あります。
案の定、吹きこぼれてしまい、、、夜更けの拭き掃除。

今朝は杏ジャムでタルティーヌ。
冷凍しておいたバゲットは、まだ気分が「半割りバゲット」に
向かう前、「空想ブーランジュリー」体験前夜のことだったので、
普通のスライスです。

甘酸っぱくてこっくりとして、杏のジャムは白いバゲットでは
濃厚すぎるかもしれない。ライ麦入りの黒っぽいパンや、
バターたっぷりのクロワッサンにより合うような気がしました。

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July 21, 2012

甘い朝食

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昨晩夜更かしをしたから、
朝につよいわたしでも、さすがに眠い朝。
涼しくて、いつまでも寝ていたい。
けれど、建築屋の朝は早い。
ねぼけまなこで、甘い朝食。

はちみつバターのミッシュ
バゲットのチョコサンドに
コーヒー。

それに大麦若葉のジュースと
バナナとモモとキウイと
ルビーグレープフルーツと
ヨーグルトの朝食で、
週末の一日を、スタート。


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July 20, 2012

「パンの深層」西山逸成×清水美穂子

食に関わるジャーナリストや編集者、メディア人などの
勉強と交流の場、辻調塾で、ル・プチメックの西山さんと
お話をさせていただきました。

話し手が一方的に高いところからものを言う場ではなくて、
聞き手は話し手とが同じ場所で、双方向に意見を交わせる
ところが、この塾ならでは。

最初に自己紹介があり、次に本題の話と交流会を経て、
最後にひとりひとりが感想を言います。昨晩は45名ほど
出席者がいたので、1時間近くかかったでしょうか。

でもこれが、あとからじんわり、効いてきます。

パン。日本語で2文字、フランス語や英語で4文字だけれど、
人によって、これほどそれに対する考えや経験や想いが
異なる国はないかもしれない。とくに今の日本では。

わたしは、日本の今のパン食文化がどうなっているかについて
世界と、業界と、若い職人さんたちと、パン愛好家たちと、
そしてメディアの人の視点から眺めた感じ(感動も疑問も)
と、これからどうしていきたいかについて話をしました。
西山さんは今、考えていることについて、わたしと違う
角度から、ル・プチメックのパンの深層を切って見せてくれた。

とくに、経営者として、スタッフを大切にする西山さんの姿勢は
彼は淡々と、あたりまえのように、いつものように話すだけだけれど、
たくさんのひとの心を動かしていたようだった。
わたしも、何度聞いても、自分の仕事や人生に照らし合わせ、
省みる。自然と姿勢を正したくなる。
わたしは、この人と知り合えて、ほんとうによかったと思う。
きのうも、そういう人が少なくなかったと思う。

「パンの深層」というタイトルは、辻調塾を主宰する小山さんが
打ち合わせをかさねるうちに、つけてくれたタイトルで、
わたしは深層(それとも真相)とは、気が利いている言葉だと思ったけれど、
西山さんは、自分は「パンの深層」からかなり遠いところにいる、という。

そもそも、深層とは何だろう。
日本の今のパンのシーンは幾つもの要素が層を成していて、
わたしひとりでは語れず、西山さんと二人でも語りつくせない。
そのなかで、食に真剣に関わる多くの人の考えや思ったことを
お聞きでき、視野をひろげられたのは、とてもありがたい機会だった。
お会いできた皆さまに、感謝。

わたしは今後も、さまざまな手段で、機会ある限り、
同じことを伝えていきたいと思います。

クリスマスだからパン、ではなく、忙しいからパンですませとこう、
でもない、普通の日々の食事としての、シンプルなパンをつくる
職人さんが、希望を持って働けるように、
何ものっていない、何も入っていない、けれど、職人さんが作った
おいしいパンと、それを楽しむ時間を、多くの人が持てるように、
その消費者層を広げることができるように、動きたいと思っています。

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交流会は代官山の蜜香(ミーシャン)さんのパンに合う料理と
ル・プチメックのバゲットリュスティック、バゲットルヴァン、
生ハムのバゲット。

ポークリエット 八角風味
鶏胸肉のブルーチーズあえ
舞茸風味のマッシュポテト グラタン仕立て
イタリアナス(ローザビアンカ)とパプリカの煮込み
2種のクリームチーズ(アプリコット)(グリーンレーズン)
ココナッツプリン イチジクと赤ワインのソース シナモンの香り

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July 18, 2012

お散歩パンしよう

お散歩パンしよう、というのが
パン食系女子の合言葉なんだそうだ。

ごはんも麺もパンとおなじくらい好きだし
子供っぽいところが多分にあるにしても
半世紀近く生きているわたしは、女子というのも
憚られるので、パン食系女子ではないのだけれど
「お散歩パン」なるものを、することはある。

先日も朝、下鴨神社の脇の道を、ナカガワ小麦店の
素朴なバゲットをかじりながら、歩いた。

糺の森の近くの静けさも、水分を含む空気も、
肌で感じる眩しい光も、バゲットを数本抱えて
急ぎ足で帰るレストランの人の後姿も、なにもかも、
パンの味といっしょに、ずっとおぼえていよう
と思った。

延々と続く日々の中の、何気ない
けれど極上の一瞬がそこにあったから。

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「お散歩パンしよう」というサイトで
リレーレシピの連載が始まりました。

『日々のパン手帖』の続編のような心持ちで。

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July 17, 2012

空想ブーランジュリー

この前は確か、プライスカードの文学案内、だった。
今回は空想ブーランジュリー。

パンラボの池田さんとル・プチメックの西山さんのイベントは、
パンの楽しみを伝える、新しい切り口を見せてくれる。

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昨日、新宿のマルイで開催されたイベント、
”「空想ブーランジュリー」アンナ・カリーナの食べたパン”
に行ってまいりました。

ヌーヴェルヴァーグの映画に登場する食のシーンを、西山さんが
料理、菓子、パンはもちろんのこと、食器などの小物から果ては
死体まで(!)手づくりで再現するという趣旨の、ある意味
マニアックなイベントです。

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紹介された映画は

『ギャルソン!』
『アメリ』
『シェルブールの雨傘』
『地下鉄のザジ』
『死刑台のエレベーター』
『ぼくの伯父さん』
『モンソーのパン屋の女の子』
『気狂いピエロ』
『女は女である』
『カルメンという名の女』
『ゴダールの探偵』

など。

映画に登場する食のシーンを観ながら、
パンラボの池田浩明さんと通訳・翻訳家の田村恵子さんが語り、
この真剣な遊びを不眠不休で完成させた西山さんはといえば、
後ろのほうで時折ひっそりと補足説明をする、といった進行。

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ひとを幸せにする悪戯みたいなことをやってのけて、
自分は隠れて見ているなど、まるでアメリのような西山さん。

真剣に、遊ぶようにした仕事は、こんなにも人を、おもしろがらせる。

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そしてわたしは、古いフランス映画が観たくなりました。

それから、バゲットを、上下の半割りにして、
バターとフランボワーズのコンフィチュールで
タルティーヌにしたものを、ベッドへ運んできてもらいたくなりました。
それは無理でも、バゲットはスライスでなくて半割り。
頭の中が、いま、タルティーヌとコーヒーで一杯に。

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July 15, 2012

ナカガワ小麦店

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京都の下鴨神社近くの、ナカガワ小麦店。
仕事帰りに寄りました。
わたしにしてはかなり壮大な寄り道であります。

小麦の味がする、とわたしたちが感じるとき、
それは小麦そのものの味ではなくて、ミキシングや発酵や焼成や
さまざまな工程を経たパンの味に違いないのですが、
おもわず「小麦の味がする」と思った。
シンプルで、日々のパンにいい。
この町に住む人は幸せだな、と思わせるパン屋さんでした。

バゲットをかじりながら、神社の横の道を歩きました。


翌日。

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我が家の豆頬髭犬も、その香りに、目をキラクリ、鼻をヒクヒク、
二足歩行で近づいてきました。

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July 13, 2012

神戸大阪の百貨店の一日

仕事でパン屋さん巡り、といってもいつものように個人店ではなく、
デパ地下のパン屋さん、それも大阪の。初めての体験です。

大丸芦屋、梅田の阪神百貨店、心斎橋大丸、大阪高島屋、千里阪急。
なかでも阪神百貨店の、東京にはないパワフルな感じに圧倒されました。
関西だからというより、阪神百貨店だからかな。
この感じを体感できてよかったと思います。

心斎橋大丸のパティスリー&ブランジュリーヴィタメール。
このサンドイッチはシンプルで魅惑的です。

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芦屋大丸のカフェルビアンは、パンを好きなだけ食べられる、
ランチコースを楽しめます。何をとるかはその人の嗜好やポリシーが
見えて、ちょっとおもしろい。

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わたしの隣に座ったルビアンさんはフランス人(といってもブルトン人ね、
とおっしゃっていましたが、じつは関西人でもあります)バゲットだけを、
召し上がっていました。バターと、そして料理の皿のソースをつけて。

わたしは、バゲット、ドライクランベリー入り、ハチミツとジンジャー入り。
サーヴされればいろいろ「入り」のものが食べたくなってしまいます。
でも生地にバターやチーズなど乳製品や卵、砂糖入りのものは
あまり選ばない。食事にはリーンな生地を合わせたい、というのが
わたしの感覚です。

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July 12, 2012

パンの話をしよう

先日の製粉会館でのマスコミ向け講演に続いて、
今年の夏は、人前でお話をする機会がいくつかあります。

来週は食のジャーナリストなど、食に関わる仕事人たちの勉強会、
「辻調塾」でル・プチメックの西山逸成さんと『パンの深層』
なるお題のもと、お話をさせていただき、参加者の皆さんとも
語り合えたらと思っています。

来月は産業貿易センターで開催されるカネカ食品グループの展示会
「フードフェスタ2012」のイベント会場で、山﨑豊さん、ツオップの
伊原靖友さん、オーベルニュの井上克哉さんによる東日本復興支援
チャリティー講演会のMCを務めます。
こちらはまだお席があるようです(パン業界の方のみ)。

素晴らしい作り手たちとご一緒させていただける機会です。

パンのどんな層を切って見せられるか。
彼らのどんな側面を引き出せるか。

参加される方々の、何かいいことのきっかけになりますように、
わたしも、楽しみながら頑張ります。

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July 11, 2012

パン好きの鳩

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日暮里のエキナカのおいしいパン屋さん、Feltsの前に、鳩がいました。

じっとして動かないので、駅員さんのところへ行って伝えると、

「自分は2年くらいここにいるんすけど、あの鳩ね、ずっといるんですよ。
外に出て行くこともあるかもしれないですけど、この駅をうちだと思って
いるのかも。でも、初めてそんなこと聞かれましたよ、優しい方ですね」

駅員さんも、優しいですよ。

鳩は、おとなしいのに人懐こく、邪魔になりそうになると
逃げて行き、そしてまたパン屋さんの前に戻って佇むのでした。

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July 10, 2012

ガイドの原点

Diary120710
Special thanks to All About and Katsuei Shiga

All Aboutのガイドを始めて12年になります。

All Aboutに、公式に書く場所をいただいたのは
とてもありがたいことでした。

ブレッドジャーナリストという肩書きは
亡き友人がつけてくれました。
それも、原点だった。

マニアでも、パン業界の人でもなかったわたしに、
学校では学べないさまざまなことを教えてくれたのは、職人であり、
経営者であり、記者仲間であり、研究者であり、製パンの先生であり、
窯などの機材や粉などの食材を売る人であり、パンの愛好家の人たち
だった。パンを取り巻くすべての人たちを、興味ぶかく眺めてきました。

人と人との奇跡的な出会いの連なりが、いまのわたしの仕事をつくります。

目指していたわけではない、気がついたらしていた、というのでもない。
したいこと、できること、できないこと、求められることのはざまで、
日々、ひとつひとつ考えながら、つみかさねてきた先の、
ある日、こんなインタビューを受けました。

Human dept. ガイドの原点

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July 09, 2012

ル・パン・コティディアン

Le Pain Quotidien@東京オペラシティの記事を公開しました。

ル・パン・コティディアン【東京オペラシティ】

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写真は、レセプションの時の料理です。
大きなカンパーニュも、こんなふうにカットして盛ったり、
タルティーヌにしたり、メルバトーストにしてディップを
添えたりすると、パーティ向きの料理になりますね。

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July 06, 2012

Le Pain Quotidien@東京オペラシティ

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Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)
待望の2号店、東京オペラシティ店が7月7日にオープン。

レセプションで創始者アラン・クーモンさんや
芝公園店と東京オペラシティ店を統括するシェフの
お話を伺ってまいりました。詳細は後ほど。

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July 05, 2012

Seasonal Taste

あちこちのパン屋さんで、「夏のパンフェア」なるものが
始まっている。これは世界でも類をみないことだという。
日本のパン屋さんは、季節ものが好きなのだろうか。
料理人や菓子職人が何よりも、旬の素材を上手に活かすことに
力を注ぐように、パン職人もそれを活かしたいと考えているだろうか?

なかにはそういうことに喜びを持って取り組む
アーティスティックな職人さんもおられることだろう
(それはそれで、素敵なことだと思う)。
でも、現状は、商品開発に悩む職人さんは多い。

それなら、消費者が求めるのだろうか。
料理やお菓子に四季があるように、パンにも四季が求められて
いるのだろうか。

毎年、蒸し暑い夏にさっぱり食べられる爽やかな味、
スパイシーな味、そして冷やして食べるのどごしのよい味が
話題になる。

わたしも、そうした季節の創作パンについて、おもしろいので
興味はあるし、求められるまま、おいしそうだとか、キワモノだとか、
これはどういう意味ですかとか、こういうのはどうだろうとか、
質問したり、個人的な感想を述べたり、時にはアイデアを
伝えたりすることがある。

個人的スタンスは、変わらない。
パンは、小麦粉と、水と、酵母と、塩だけのパンの姿が
一番格好いい、と思う。

でも、それだけでは、まだ売れないのかもしれない。
そのとき、足りないのは、パン屋さんの商品開発力ではなくて
消費者側の経験値であり、楽しみ方のセンスではないか、と思う。

わたしはパンと同じように、ご飯が好きだ。
米はご飯として食べるのがいちばん好きだし
旬のおかずと一緒にいただくことに幸せを感じる。

パンは多くの日本人にとってご飯のかわりにはならない。
でも、パンも、ご飯のようにして無地のまま、スッピンのまま、
季節の食材や料理を添えて、食べることはできるように
なってきていると思う。

すこしずつ、すこしずつ
新しい食文化は、根付いていっている、と思う。

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July 04, 2012

伝えたいフランスの味、日本人ブーランジェの味

全国のドンクでフランスフェアが始まっています。

パンの世界大会で活躍した職人さんや各店チーフの職人さんたちによる
フランス伝統のパンにアレンジを加えたものに注目です。

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写真は1996のクープデュモンドで日本代表を務めた佐藤広樹さんによる
「コンテチーズのカンパーニュ」。
大好きなコンテが、軽すぎず重すぎない、ほどよい食感の
カンパーニュ生地のなかに。

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そしてドンク広島店チーフの藤崎さんの「ガレットオランジェ」。
クロワッサン生地で作られたクイニーアマンのガリリとした食感、
オレンジ入りの素敵なヴィエノワズリ。コーヒーに合います。

ほかにも岡田重雄さんによる「ごまと亜麻の実のバゲット」、
菊谷尚宏さんによる「パン・レジェール・オランジェ」、
西川正見さんによる「カレンズとクリームチーズのパン・オ・セーグル」
などなど。7月16日まで。

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July 01, 2012

『茶懐石に学ぶ日日の料理』光と陰影、そして蜜香

先日は『茶懐石に学ぶ日日の料理』の後藤加寿子さんと
写真家の久保田康夫さんのお話を伺いに辻調<新>塾へ。

食のジャーナリストなど、食に関わる仕事人たちの勉強会です。

後藤加寿子さんは、茶道の武者小路千家のお家元の家に生まれ
料理研究家として、日本に、日本料理を残したい、という想いで
活動をされています。

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後藤先生のお話を伺って、いろいろな気づきや学びが
ありました。

お濃茶のための懐石料理とお酒のための会席料理が
混同されてひろまっているという事実。

懐石料理は誰のためにつくるか、あらかじめ決まっていて、
そのひとをよろこばせるために、何日もかけて考える料理だという。

懐石料理はなにも、高級料理あるいは京料理を
高級な器にのせて出すものを指すのではないし、
奇をてらう特殊なものではないという。

そのひとのことを考えて、おいしくてからだによい季節のものを、
手をかけ心をこめてつくる、ということにおいて、懐石料理は
家庭のお母さんが子供のためにつくる料理に一番近い、という。

そこでわたしは、はっとしたことがありました。

わたしも茶道の稽古を始めて数年になります。
初釜や炉開きなど茶事を経験するようになったあるとき、
先生の作られたお懐石の、お煮しめのひとつをいただいて、
ああ、こういう味を母が亡くなって、初めて口にした、と
思ったのでした。

外食では出合えなかった、自分で作っても、出せなかった
母の味。そういうことだったのか、と腑に落ちたのでした。

母がそして先生が、わたしに食べさせようと思って
丁寧に作ってくださったことの大きさに、あらためて
気がついて、感謝し、自分のことを省みたのでした。

*

それから、『茶懐石に学ぶ日日の料理』で四季折々の
光をとらえた写真家、久保田康夫さんのお話。

料理写真でタブーとされていた陰影に着目し、
光を操りながら、お茶室の光の色と陰影を再現されたのです。

薄桃色がかったおぼろげな春の光、
透明だけれどエッジが立つ夏の光、
アンバーがかった寂しくて温かい秋の光、
静かでやわらかい冬の光。
四季の色のあるこの国では、影にもさまざまなトーンが
あることでしょう。陰翳礼讃。

そうしたことを計算に入れて、美しい瞬間を永久保存する
写真家の仕事にも魅せられます。

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交流会は代官山の「蜜香」(ミーシャン)のデリバリー。

鴨と葱のサンドイッチや、葱を巻き込んだ小さな堅焼きパン
葱油餅にマッシュポテトと海老、アスパラを乗せたカナッペなど、
美しいフィンガーフードが並びました。

香港式スイーツのカフェということで、パン料理は普段は
ないですが、デリバリーでは要望に応じてくださるようです。
小さいカフェだけれど、センスのある本格派の料理人の味です。

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