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June 2010

June 29, 2010

リュスティックの気泡を食べる

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一次発酵後には、丸めも成形も行わない

簡単にいえば、あまり触らないで焼く
切りっぱなしのパン、リュスティック。

触らないから、気泡がたくさん残り、
わたしたちは、その気泡を食べて
おいしい、と感じる。
その半透明の薄い膜の持つ
やわらかな弾力を愉しむ。

夜遅く帰宅した日、その日に焼かれた
リュスティックを前に、ちょっと悩む。

気泡にこもる、おいしい「気」のようなものが
刻一刻と消えていってしまいそうで。

だから翌朝がとても、待ち遠しかった。

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とらやベーカリーのリュスティック

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June 27, 2010

散歩とドーナツ

週末は長い散歩に出かけていました。

途中、ドーナツ屋さんでひと休み。

「はらドーナッツ」は、お豆腐屋さんの豆乳やオカラを
使っているそうだけれど、それらが自己主張しておらず、
どこかやさしい、お母さんのドーナツの味がするところが
いいのです。

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サトウキビのプレーンなドーナツに、
紅茶のドーナツ・レモンアイシングつき。
(レモンアイシングに目がないのです)

昭和のお母さんは、これほど素材のバリエーションや
トッピングに凝ることはなかったかもしれないけれど。

散歩にドーナツは似合います。

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ドーナツを食べていたら、人懐こい雀が寄ってきました

先日のToday's Favorite、Forest Green / 深 緑
見ていただいて、ありがとうございました。

コメントくださったmasakirさん、
緑の玉は若い松ぼっくりの一種かなと思います。

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June 25, 2010

フランス人とバゲット

フランス人はバゲットを買って家に帰る途中、
歩きながらバゲットの端のところをかじってしまう。

フランス人とバゲットの話をすると、必ずといっていいほど
その話になります。

焼きたてのおいしいパンの魅力に抗えず、その気持ちに忠実に応える行動です。

そして夕食前におなかがいっぱいになっちゃうと困るな、と思ったり
家の人には「ネズミがかじったんだ」と言い訳したりするんだそうです。

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ニコラさん。フォションの新作発表会場にて


昨日インタビューしたフランス人シェフのニコラさんもそうでした。
でも彼はその前に、とても興味深い話をしてくれました。

「フランスと日本のパン食文化の違いは何だと思われますか?」
というわたしの問いに対し、
「フランス人にとってのパンの位置づけは、日本で言うごはんと漬物の、
漬物の位置だ」と。

それではごはんの位置に何がくるかといえば、お皿にのった料理
(それはサラダのようなものであっても)がくるのだそうです。

「つまり、パンだけを食べるということはあまりなく、いつも何かと
一緒に食べる、ということです」とニコラさん。

そう、パンはsomething goodと一緒にね。

唯一例外があって、それはバゲットを買って帰る時なのだそうです。
ということで、冒頭の話になりました。

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June 24, 2010

FAUCHON LA BOULANGERIE

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フォションの2010 Autumn Season新作プレス発表会が
青山のOVEで開かれました。

数ヶ月前、フォションのアジア市場の担当シェフ、
ニコラさんにお会いした時、わたしは日本のフォションにおいて
もっともっと老舗フォションならではの、本国フランス伝統の
パンが見てみたいと思う、と話していたのでした。

それはわたしだけの想いではなかったようです。
この秋からのフォションはフランスの地方のパン、
ハード系の新作をいくつも出します。
うれしい!

ちょうどわたしは、TVの報道番組の企画に協力をしているところでした。
この発表が企画のテーマに沿うものだったので、
これはなんとタイムリーな……と思うと同時にその
偶然のなかにある必然性に胸が高鳴ったのです。

何かいいことのきっかけは、よく見ればあちこちにあるもの
かもしれません。

いいことは、たくさんの人にお伝えしたい。

新作のパンについては、あらためて書きたいと思います。

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June 22, 2010

ヒレかつサンド

たまに、かつサンドのフォルムに魅せられる。

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飾り気がなくまじめで、逞しい感じがするかつサンドながら、
お箸で切れるヒレかつサンドは片手でちょいとつまんで、
こぼさずに食べられる。

仕事をしながらでも(しない)
映画を観ながらでも(したい)
きものを着ているときでも(よくある)
何かに気をとられているときでも(これもよくある)
安心な、サンドイッチだと思います。

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June 20, 2010

夏の朝、世界一の朝食

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わたしの朝食は夏も冬もごくシンプルで、
パン以外はほとんど変わらない。
+something goodがいくつかと、
季節に関係あるのはフルーツくらいなのだけれど、
気温が高くなってくると、バターよりオリーブオイルを
添えることが多くなります。

いま、世界一の朝食、というテーマで取材を受けていて
その言葉の意味に惑いながらも、
何かいいことについて思い描く楽しさに浸っています。

テーブルに映る深緑の木々と、夏の最初の光、
その木漏れ日を抽出したみたいな深いグリーンと
淡いグリーンのオリーブオイルを、おいしいバゲットに添えて。

たとえば、今この瞬間も世界一、かもしれない。
そう思うとき、カメラを向けます。

小麦を育てた人、パンを焼いた人、オリーブを育てた人。
それを我が家のテーブルに運んできてくれた人。
世界一の朝食に関わるさまざな人に感謝して。

いつも今朝が一番、と思える……そんなふうに
日々を送ることができたら、素敵です。


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朝食の後、出かけた散歩は、Forest Green(深緑)が
テーマになりました。
この他の写真はToday's Favoriteにて。

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June 18, 2010

五感で楽しむ、はちみつ教室

はちみつ専門店ラベイユのアトリエで開かれたはちみつデギュスタシオン
(テイスティング)の講座に参加しました。

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10数種類のはちみつをテイスティングしながら、みつばちの暮らしや、
はちみつが採れるまでの話、蜜源植物や地域によるはちみつの違い
について、そして+sommething good,食材とのコーディネートのヒントを
学びました。

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アトリエ・ド・ラベイユ専任講師のナガタ ユイさんと養蜂家の田頭謹吾さん に伺ったお話は大変興味深く、10数種類のはちみつを味わいながら、いつまでも聞いていたいと思うのでした。

お話が面白かったのは、その人ならではの仕事の流儀を感じたからかもしれません。
今日、ここまでに流れた時間。肩書きや資格や利益では計れない、情熱的な仕事。
それらに裏づけされた言葉を聞いたからだと思います。

ユイさんは、今日ははちみつの先生ですが、わたしにとっては、その時々でワインや
チーズの、サンドイッチの、その他パンと愉しむ何かいいものすべての先生になって
くれる、素晴らしき友人でもあります。

そういえば初めて彼女と会ったのは、わたしがセミナーで慣れない講師を務めた時。
あがらない方法を教わったのでした。
それは、ジャンプすること。
あれは東京でだったか大阪でだったか、やってみせてくれたのを今、思い出しました。

先日から書いていた、はちみつの記事はようやくまとまりそうですが、今日のことも
合わせてご紹介できたらと思います。

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◇贅沢だったはちみつテイスティングプレート

左下から時計回りに、バゲット×ナッツのはちみつ(栗)漬け
グレープフルーツ×はちみつ(ガリグ)
湯剥きプチトマト×はちみつ(レモン)
マスカルポーネ×はちみつ(クリスマスブッシュ)
山羊のチーズ×はちみつ(ラベンダー)
ヨーグルト×はちみつ(フランボワーズ)

6月のイベントと講座の情報はこちらです。

はちみつ専門店ラベイユ
フェット・ドゥ・ミエル 採れたて!新蜜まつり

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June 16, 2010

パン・オ・ショック!と「パンなび」@SoftBank

ショック!というより個人的にはデンジャラス。
あまりに魅惑的で。

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先日こちらで速報をお伝えしたPAIN AU CHOC!(パン・オ・ショック!)
の記事をAll AboutでUPしました。

パン・オ・ショック!(新宿)

お知らせをもうひとつ。

コラム『清水美穂子の今週のBread+』を書かせていただいている
携帯サイト「パンなび」が本日、auに続いてソフトバンクモバイルの
携帯公式サイトとして、リリースされました。

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June 15, 2010

並んでも買いたいパンの名店17

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「女性セブン」初の本格パン特集、なのだそうです。

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この仕事の依頼を受けたとき、いつもそうであるように
読者像を想像してみました。
どんな方が読まれているのだろうな?

誌面を見ておいしそうだな!と思った人が、
そのパン屋さんに出かけたとして、
今まで知らなかったような、素敵な経験ができる、
そのきっかけとなったらいいな、と思いました。

そこでわたしと、日々パンを楽しんでいる読者の方々が
いつも大好だと言っているあの店この店にお願いして、
特集を組んでいただきました。

送られてきた見本誌(6月10日発売、6月24日号)をみて、
涙が出そうになりました。
本当にしっかり組んでいただきました。

週刊誌のほんの数ページ、ですが
そこには、関わったたくさんの人の心が編みこまれている。
編集者、写真家、そしてもちろん、忙しいなかご登場いただいた
素敵なパン屋さんの皆さまに、心から感謝しています。

この特集が、誰かの、何かいいことのきっかけとなりますように。

ありがとうございました。


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June 14, 2010

Baking with JULIA

わたしは料理研究家ジュリア・チャイルドという人を
昨年末に公開された映画、ジュリー&ジュリアの中でメリル・ストリープが
演じた姿でしか知らなかったのですが、大好きなことを仕事にし、
それを情熱的に究めていった素敵な人だ、と思っていました。

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あるとき友人が、おすすめだからと送ってくれたのが、
そのジュリアの著書、『Baking with JULIA』でした。
友人はこうした外国の文献もごくあたりまえに読んでヒントを得、
自分ならではのパンを焼いてしまうすばらしい人。

これは、ジュリアが紹介する、アメリカの27人のベストベーカーのレシピ。
それも、家庭のオーブンで焼くことができる、パンとお菓子の本です。
基礎から説明されていて、丁寧至極。

こういう仕事はジュリアならでは、でしょう。
わたしは紹介されているパン以上に、その仕事に惚れぼれします。

アメリカのベストベーカーとしてレシピを提供している人たちの中には、
長年憧れているSteve SullivanとMartha Stewartがいました。

これはわたしの宝物です。

友人に感謝。


ジュリー&ジュリア

Baking with JULIA

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June 12, 2010

First Day of Harvest by JOAQUIN BERAO

Salud,porque belleza sobra.

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Salud,porque belleza sobra.
(あふれんばかりの美しさに乾杯)

は、今から5年ほど前の、JOAQUIN BERAO(ホアキン・ベラオ)の
クリエーションブックに書いてあった言葉です。

ホアキン・ベラオはスペインのジュエリーデザイナーで
わたしは彼の、木の実や海の生物をデザインしたような
シルバーの作品がとても好きです。

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そのホアキン・ベラオ氏がデザインしたボトルに詰められているのは
カネナの早摘みオリーブオイルの中でも、ファーストデイ
すなわち収穫初日のオリーブを搾ったすばらしくフレッシュなオイル。

今日のBread+something goodは
パンとオリーブオイルと、ホアキン・ベラオです。

先日原稿を書いたので、詳細はあらためてご紹介します。

早摘みオリーブオイルとパン・オ・セレアル

CASTILO DE CANENA

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June 11, 2010

ドイツ菓子の愉しみ

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父が先日、退職のサプライズパーティを開いてもらったそうで、
ドイツ人の上司からいただいたというバウムクーヘンを半分
わざわざ送ってくれました。
HOLLANDISCHE KAKAO-STUBEのもの。

それが、素晴らしかったのです。

長いこと愛され続けてきた伝統のお菓子は、素朴ながら
流行のものとはそのおいしさにかけた時間の厚みが、年輪が、
全然違うのでしょう。すばらしいバウムクーヘンでした。


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こちらはブロートハイムのモーンクーヘン。
先日のセミナーで明石さんが紹介された
ブルーポピーシードとナッツたっぷりのケーキです。

そのときの記事をUPしました。

明石克彦さんに学ぶドイツパンの愉しみ

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June 10, 2010

「パンなび」で今週のBread+

全国のパン屋さん情報を集めた、コンテンツ読み物系、
ユーザー参加型携帯公式サイト「パンなび」が本日
au「EZweb」でリリースされました。
SoftBank「Yahoo!ケータイ」では6月16日から。
今後はNTT Docomo「i-mode」、iPad、iPhone等への対応
が予定されているそうです。

その「パンなび」で、連載コラム
「清水美穂子の今週のBread+」が始まりました。
テーマはもちろん、Bread+something goodです。

「パンなび」 リリース

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June 09, 2010

PAIN AU CHOC!

伊勢丹新宿店食料品フロア3rdアニバーサリーのプレスパーティへ。

この3年の間に、このデパ地下でも店のオープン&クローズがあり
さまざまなことを思います。
けれど、消費者的にはいつも楽しい、伊勢丹です。

ふと見ると、パン売り場の一角がピンク色になっていました。
アンデルセンの新ブランド、”PAIN AU CHOC!”です。

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店長の原智彦さんと

パンとショコラで新世界、ということで
ジャン=ポール・エヴァン監修のショコラで作った
プチサイズのパン・オ・ショコラが並んでいます。

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ちょうど来日中のジャン=ポール・エヴァンさんにお会いしたので、

普段、パンにバターとショコラをサンドして召し上がることはありますか?
と尋ねると、もちろん!というご返答でした。

たとえば飛行機の中にもショコラを持ち込んで、機内食のパンに
挟んで愉しんでしまうのだとか。

PAIN AU CHOC! 詳細は記事でご紹介したいと思います。

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June 08, 2010

Bread to go

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Nice bread to go for the next morning
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駅のパン屋さんにも、買ってすぐ食べるパンだけでなく
明日の朝、ちょっと温めて食べるのにいいパンがあると
うれしい。

as Leaf浜松町店のto goパンのおすすめは、
くるみとレーズン、ブリオッシュレーズン、
チーズとごまのパン。

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June 07, 2010

as Leaf 3号店浜松町駅にOPEN

エキナカに+somehing goodなパン屋さん、
as Leaf(アズリーフ)の田端、五反田に続く3号店が
6月9日、浜松町駅南口にオープンします。

食事抜きになりそうな忙しい日、
電車や約束までの待ち時間、
コーヒーで一息つきたい時、
何かちょっとひと口食べたい時。
早朝から夜まで開いている、駅のパン屋さんは便利です。
浜松町店にはイートイン席が19あります。

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今日は朝礼と社内内覧会へ。

わたしがas Leafに関わることになったのは
Bread+somehing goodをテーマにした
『日々のパン手帖』がきっかけでした。

家で作って食べる、日々の「パンと何かいいもの」が
商品になるまでの道程は、どちらかといえば試行錯誤の連続で、
決してカンタンではないのですが、このプロジェクトに関わった
たくさんの人たちの笑顔に励まされ、ここまで来れたことに、
感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、たくさん夢をみて、チャレンジしていきたいと思います。

as Leaf (2008年OPEN時の記事)

as Leaf公式サイト

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June 05, 2010

ディンケル小麦のパンケーキ

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ホットケーキミックス粉を使うときは
書いてある量より牛乳やヨーグルトを多めに入れて
パンケーキにするのが我が家流。

小麦粉の原種、ディンケル小麦の全粒粉を使った
ホットケーキミックスは、滋賀県の大地堂のもの。

脳の、おいしさを記憶している部分が、
buckwheat、とつぶやいた。

石臼挽きだからか、そば粉に似た旨みを感じ
わたしはbuckwheat、そば粉のパンケーキのことを想った。

気がついたら、フォークもナイフも使わず
バターもメイプルシロップも脇にやったまま
手でちぎって、1/2枚を食べていた。

夫は一口食べて「サンフランシスコの遠くの店」
と言った。
その記憶、もう20年ほど前ではないかと思う。
今はもうない、おいしい朝ごはんを食べさせてくれた
小さなレストラン。全粒粉を使っていたかもしれない。

わたしはこういう、何かを食べたときによみがえる
記憶のカケラを見るのが好きだ。

古代小麦の食べものは、10年20年だけではない
太古の記憶をよみがえらせることもあるかもしれない。

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June 04, 2010

ラスク・ド・バニーユ

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ドミニクサブロンのLOVE&RUSKシリーズから
バニラ味のシンプルなラスクが発売された。

今までのようにチョコレートをコーティングせず
この夏から通年販売するそうだ。

*

新しいカメラを買ったのに、なかなか触れる時間がない。
慣らしたいので、少しずつ、練習中。

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June 03, 2010

パンの面白味

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以前、食パンの食感を絹、麻、木綿にたとえたことがあった。
それからいつも、考えてみる。

たとえば今食べているのは、ざっくりとした麻の食感の山型食パン。
それは私的な、気分的な分類で、愉しむ季節は問わない。

日本のパンは、布の織りや染めほど、地方による特性はなくても
素材や製法、それを作る職人によってまったく違うものになる。
微妙に違うことがあたりまえであり、面白味だと思う。

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June 01, 2010

日常のパン(モンディアル・デュ・パンの話の続き)

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ファラフェルサンドは、わたしの大好物です。

モンディアル・デュ・パンというコンクールには
「日常のパン」「栄養と健康に留意したパン」などの
特徴的な課題があります。

それらは日々パンを食べる人にとって、とても現実的なパンです。

ラ・テールの栄徳剛さんの作品は、予選の時と同様に
見た目の美しさ、おいしそうな感じもさることながら
パンのネーミングや造形におけるユーモアのセンスが
抜群だと思いました。

モンディアルの審査基準とは異なるかもしれませんが、
買ってみたい、食べてみたい、というアピール度において。

Diary1006012

記事で紹介しきれなかったあれこれを書いてきましたが、
ようやく、記事も公開しました。

決定!モンディアル・デュ・パン日本代表

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