« October 2009 | Main | December 2009 »

November 2009

November 30, 2009

CICOUTE/MEMORIES

ちくちゃんにパンをお願いしていた。

Diary911302

コーヒーマグで手を温めながら
久しぶりのパンを一口かじると、
豆頬髭犬マフィンと参加したピクニック、
寒空の下で楽しんだ温かい料理とパン、
チクテ会のことを思い出した。
真綿色の頬髭をふるふるさせながら
静かにしっぽを振っていた、マフィン。

スタイリッシュなキッチンのショウルームで開かれた
パーティのことも思い出した。
ゲストたちが訪れる前に、山ほどのパンを切りながら、
端のところを味見して、気持ちがふわりと浮きたった。

本を書いていた暑い夏、CICOUTE/BAKERYの行き帰り、
くっきりと青い真昼の空と、風に光る緑の中を歩いた。
夢のような日々を、パンとともに、ぽつぽつ思い出す。

CICOUTE/BAKERY

|

November 29, 2009

パングランプリ、掲載しなかったパン

決定!2009パングランプリ東京。
記事をUPしました。

Diary911292

写真は、記事には掲載していないパン。
審査は店名を伏せて行われ、わたしはこれがどこのパンか
わからなかったけれど、しばらくその前を離れることが
できなかった。
このクリームパンは、誰かと頷きあいながら
半分ずつ食べる幸せが想像できる。

受賞したパンはもちろん、どれもよかったけれど
こういうオーソドックスなパンに光があたる場もほしいな。
5年後10年後も、店に並び続けてほしい、と願った。

2009パングランプリ東京

|

November 28, 2009

We Japanese

Diary911281

義父に同行して、定期的に参加している
牛場リスクマネジメントサロンのセミナーで
横浜グランドインターコンチネンタルホテルへ。

リスクマネジメントの世界大会で出会う人々に
このごろの日本人は自国に関する知識よりも欧米に
関する知識のほうが豊富なのか、と聞かれることが
しばしばあったことから、牛場先生の今回のお話の
テーマは「We Japanese」。

日本人としてのアイデンティティや
日常生活の行動の特徴については
最近取材したばかりのシェフの話と重なって
わたしにはとても興味深い話でした。

日本人は発明よりも工夫や改良、アレンジするのが
得意な民族なのだそうです。そして手仕事の器用さ。
日本は手仕事の国、と言ったのは柳宗悦だったでしょうか。
今日のお話でも「手」のつく日本語がいくつも上がりました。

パンでいえば、外国の味そのままを再現することも
アレンジを重ねて新しいものを作り出すことも、
どちらも可能なのが日本人かもしれません。

いずれにせよ、より早く安く簡単に、ではなくて
より精密な手仕事が生かせたら、センスあるものが
生まれるのではないでしょうか。

外国の良いものに憧れるのは、素晴らしいこと。
でも、日本人として、外国人に誇れるアイデンティティを
きちんと持っていられたらと思うのです。

日本のいいものの話をたくさん聞きました。
のぞき窓より不躾でない格子戸。
使い手が決まっている食器。
外は地味でも、中はあざやかな重箱や、きもの。

ちらりと裾をのぞくと、八掛も地味だった祖母のきもの。
わたしはせっせときものを着て、日本語の修業も続けることに
いたします。

祖母の好きだった横浜で、今日は、中華料理をいただきました。

Diary911282


|

November 27, 2009

2009パングランプリ東京表彰式

Diary91127

東京の6つのパン組合が10月に開催したパングランプリ東京の
表彰式が八重洲富士屋ホテルで行われました。

最優秀賞の東京都知事賞はエスプランの塩田一善さん。
おめでとうございます!

今月中に公開予定で、今からレポートを書きますので
詳細はそちらにて。

|

November 26, 2009

パンが届く前日、当日、翌日

ひよこ豆を買ってきて、スープを作ろうと思ったのは
とっておきのパンが届く準備だった。

浸水しておいた豆を茹で、テーブルを午前中の
光が入る場所にセッティングする。

パンを待ちながら、野菜を刻んで、
スープ(chick pea &cabbage)をつくる。

宅急便さんが来て、豆頬髭犬が賑やかに迎える。

Diary91125

空模様を見ながら、パンの撮影を終えたら、
気持ちを切り替えて、午後のミーティングに出かける。
テーマは春のパン。まだ、春は遠いところにある。

夜遅く帰っても、もう食事ができているのは、うれしい。
スープとおいしいパンが待っている、心やすらかな晩。

Diary911252

スープはたっぷり作って翌日も食べる。

冷える夜は、+pampkin&gingerで温まる。
ショウガをすりおろし、研ぎたての包丁でザクっと
カボチャを切って、刻んで、スープに落とす。
ホクホクになってくる。

カンパーニュには、BLUNDA、
トマトの香りの、オリーブオイル。

Diary911253


|

November 23, 2009

A Year of Mornings 3191 Miles Apart

Diary911231

amazonから取寄せたばかりの写真集『A Year of Mornings』を
眺めている。

"3191 Miles "とは、この写真集を作ったふたりの女性が住む
米国の東海岸と西海岸、メイン州のポートランドとオレゴン州の
ポートランド(偶然同じ地名)の距離のこと。

ふたりは一年の間、早朝のひとこまを写真におさめて送りあった。

Diary911232

先日観た映画、 『ジュリー&ジュリア』ではないけれど、これもまた
ブログに綴られた1年の記録が、多くの人を魅了する作品になった例だ。

シンプルで美しい、日常の朝の風景にはもちろん、
[パンと何かいいもの]も入っている。

トーストの上にアボカドを載せた写真を見ていたら、
久しぶりに食べたくなって、今日のランチになった。

東京~アメリカ間だと、かなり大雑把に言って6000マイル。
作者のMAVとStephanieの2倍は離れているけれど、たぶん
これは同じ、シンプルな美味。

朝の持つ力、可能性や清々しさはたぶん、世界共通事項。
そういう共感、視覚での対話を愉しめる写真集だと思う。

Diary911233

A Year of Mornings 3191 Miles Apart

|

November 21, 2009

Pain aux noix chocolat

Diary91121

ノリエットのヴィエノワズリ、
クルミとチョコレートのうずまき型クロワッサン。

その国の食文化を受け入れよう、と心に決めたら、
慣れるまで食べ続けてみること。
経験のない舌は、おいしい、おいしくないを
ちゃんと評価できないものだから。

昨日の会話の断片が、今日の朝食を変える。
今朝は、フランスにかぶれている。
おそるおそる、コーヒーにクロワッサンを浸してみている。

おそるおそる、ではいけないのだ。
でも、だってもったいないじゃない、コーヒーもクロワッサンも、
と思うわたしはやはり、ただの日本人だ。

Pain aux noix chocolatは素晴らしかった。
浸しても、浸さなくても。

|

November 20, 2009

ノリエット 永井紀之シェフインタビュー

食のセンスある方々のパンの愉しみについてインタビューする
『わたしの素敵なパン時間』vol.15 は、ノリエットの永井紀之さん。

下高井戸の隠れ家のようなフランス料理店、
ビストロ、ル プティ リュタンで午後にお話を伺う予定だったので、
早めに行って、お昼をいただくことに。

Diary911201

メインは撮り忘れてしまいましたが、前菜からデザートまで
流行に関係なく、長いこと愛されていることがわかる、
シンプルで上質な料理。

Diary911202

インタビューでは、
新しいものでなく、古くからあるものを評価する心、
非日常でなく、日常の幸せについて、
キワモノでなく、ごく普通のパンのおいしさ、
甘さよりも旨みを理解する舌、
フランス菓子と洋菓子の相違などなど
盛りだくさんで、『わたしの贅沢な取材時間』
となりました。

パティシエであり、料理人である永井さんの考える
パンの話には共感するところや、いくつかの気づきもあって、
心に響いたのです。

わたしはいつも、こうやってかけがえのない時間を過ごし、
学校では教えてもらえないことを、教えてもらっている。
これを、多くの人に伝えたい……と思う。

この機会をくださった永井シェフ、創・食Clubの編集を
されている皆さまに、心から感謝しています。

これから原稿にとりかかります。


|

November 19, 2009

わざわざ行きたいおいしいパン屋さん

ベストパン★2009 投票中です。

毎日通いたい、わざわざ行きたいおいしいパン屋さんに、
ぜひご投票ください。お待ちしています☆


さて、今日は『東京 わざわざ行きたい おいしいパン屋さん』をご紹介しました。

Diary91119

雑誌のパン特集や、パン屋さんのガイドブックのここ数年の傾向は、
パンのお供やおいしい食べ方を紹介しているところです。

この本でも各店のスタッフが、おいしい食べ方を簡単に伝えています。

伝え上手がいる店は、人気のお店。
やはり、パンには+something goodがあるのが、幸せです。

『東京 わざわざ行きたい おいしいパン屋さん』

|

November 18, 2009

スキッピーのそんなにあまくないところがジャムを呼ぶ

Diary91118

多くのアメリカ人のように、ピーナツバター信仰が
あるわけではないけれど、食料棚にスキッピーを常備している。
グレープジェローがないからブルーベリージャム、
あるいはハチミツやシナモン、気が向けばバナナと
気分で合わせて愉しむ。

10年ほど、こんなふうにパンの愉しみについて
書き綴ってきて、ピーナツバター&ジャムの組合せは
たまごサンドについて書いたときと同じくらい、感想を
もらえたり、自分の食べ方についてメッセージをいただいたりと
反響があるようだ。

それだけいまではポピュラーな味かもしれない。

スキッピーの塩加減、そんなにあまくないところが、ジャムを呼ぶ。

最近わたしが気に入っているのは、NORTH FARM STOCKの
PURE MILK JAMとスキッピー。
コンデンスミルクもいいけれど、より濃くていい。
自家製のキャラメルジャムなら、なおいいかも。

|

November 17, 2009

貝殻のかたち

Diary91117

神戸屋キッチンで、いつものスコーンを買うときに
リンゴのパイに目がとまった。

貝殻のような、生地の層。
有機的なフォルムに惹かれる。

|

November 14, 2009

鯛焼きとパン

時々、材木屋さんの前の空き地に出店している
移動の鯛焼き屋さんで、熱々を買う。
大好きな浪花家総本店のと、どちらが好きかといわれたら困る、
どちらも甲乙つけがたいおいしさの、その鯛焼きをかじりながら
歩くと、しだいに手もからだも、心も温まっていく。

その材木屋さんはたまに倉庫を開け放ち、セールをする。
屋久杉の板とか、いろいろな材木が並んでいるのを、
ちょっと触ったりしながら、元の姿を想像して歩く。

Diary911141

近くの自然食品店や、いくつかの小さなお店が空き地に
並び、小さなバザールのような賑わいのなか、小さな
パン屋さんも出店している。グルヌイユ。

グルヌイユはカエル、という意味なので、雨が多いんですよ、
と以前、店主の方にお聞きした。高尾の先から売りに来ている。
今度、あらためてお話を伺おうと思う。

Diary911142

先日、レストランで食べてあまりにおいしかったものだから、
すぐに八百屋さんに行って、手がちぎれそうになるほど
野菜をたっぷり買ってきて作った、ミネストローネの残りがあった。
そこに、リガトーニを入れて夕食にしよう、ということになり、
合わせるつもりでチーズのパンも買った。

スープの野菜はオーバーナイトで、ほどよくクタっとなっていて、
味わいが増している。

滋味深いパンも、スープも、「気」を感じる。
少しで、満ち足りた気持ちになった。

|

November 12, 2009

ワインがおいしいレストランのパン

Diary911121

久しぶりの友人と会うことになり、
行きつけの西麻布のイタリアンレストランに
連れていってもらった。

下調べも何もせず、ただ詳しいひとに
連れていってもらうって、安心で、いいな。

ワインの勉強をしているという友人の
おすすめなので、ワインが楽しみだった。

ソムリエの方の話に耳を傾けながら
気軽にいろいろ愉しんだ。


Chardonnay colle duga
CLOS DES VIGNES RONDES Francois Lumpp

COMPOFIORIN MASI
Barbera Masa

Diary911122

ほどよい量のミネストローネと
野菜たっぷりのラザニアがとても好みで、よかった。
締めくくりのフォンダンショコラとエスプレッソも。

そして、パンがとてもおいしかった。
焼きものの素朴なお皿にのせられる小さなパンを、
いくつもいくつも、食べてしまった。

パン屋さんのパンとは違い、うちで焼いたパンみたいに
「素」の表情をしていて、いまここで、わたしたちの食事のために
焼かれたパンだと、伝わってくるところが、なんとも素敵だった。

|

November 11, 2009

第7回ガレット・デ・ロワコンテスト

家族や友人との、楽しいひとときをつくる
フランスの伝統のお菓子、ガレット・デ・ロワは
クリスマスの後、新しい年があけると
パン屋さんやお菓子屋さんの店先に並ぶのだそうです。

日本では、伝統菓子の魅力の奥深さを伝える
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワによって
普及活動が行われ、愛好者を増やしています。

今年も、ガレット・デ・ロワコンテストが
開催されました。
応募総数100作品のうち、一般部門10作品、
スーチアン部門3作品、エテュディアン部門3作品
が最終審査され、結果が発表されました。

優勝は、神戸屋の津田宜季さん。
おめでとうございます!

詳細は
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ

|

November 10, 2009

シュトレンの香りに魅了される

新しい記事をUPしました。

Diary91110

スライスするときに、カッティングボードにこぼれる
パウダーシュガーまで、アロマティックなシュトレンは、
サブロンさん秘蔵のルヴァン種と、榎本さんのルセットによって
つくりあげられています。

美味しさの秘密は、白ワイン、赤ワイン、グラッパ、
クレーム・ド・カシス、グランマニエ、ラムなど
6種類もの洋酒の配合にもあるようです。

「ドミニク・サブロンのシュトーレン」

|

November 09, 2009

薫々堂のヴェックマン

以前、ここで紹介した薫々堂のイベント
パン屋さんのクリスマスマーケットへようこそ」が
日曜日に開催されました。

わたしは残念ながら行くことができなかったのですが
パンやお菓子に関心の高いかたが集まって
それはそれは楽しい雰囲気の中で、クリスマスのパンとお菓子
のデモンストレーションが行われたようです。

Diary91109

キリスト教が伝わるより昔、
暗く寒い、この世の終わりを感じるような冬至の頃、人々が
新しい年の実りを祈った、その対象となる森の魔物、あるいは
抽象概念が、ヒトの形のユニークなパン、ヴェックマンです。

Cf.ヒトのかたちをしたパンは何を意味する?

わたしも祈りたいと思います。

みんなが健やかに、精一杯、生きていくことができますように。
日々感謝して、楽しく過ごせますように。

亀山さん、アリガトウ!

|

November 08, 2009

BREAD,ESPRESSO&

コインパーキングがなんだか目立つ気がする外苑から青山、表参道界隈を歩きながら、
このあたりも随分変わってしまったなぁ……と、ちょっと、ノスタルジックな気持ちになる。

青山はいろいろと、思い出深い場所なのだ。

でも、街が変わっていくのはあたりまえのことで、寂しいことばかりじゃない。

たとえば、パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO&)のような店ができたのは、
喜ばしいことのひとつ。

Diary911082

熱い料理に添えられたプチパンをちぎったときに、柔らかく立ちのぼった香りに、
このパンのスピリットを見た気がした。

それぞれのパンの一番美味しい状態、料理とのコーディネーションを心得て、
実現しているカフェやレストランは、さまざまな理由から、少ない。

ここのパンは、幸せだと思う。

パンがおいしい店は、料理も必ずおいしい。
おそらく、コーヒーも。

パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO&)

Diary91108

|

November 07, 2009

栗と柚子のセーグル

稽古仲間に……(といってもわたし以外皆先生なので、
仲間といってよいかわからないが)に、庭の柚子を分けてもらった。
栗が終わり、柚子の季節が始まる、炉開きの頃。

栗と柚子のセーグルは年中手に入るだろうか。
久しぶりにル・プチメックでバゲット以外のパンを買う。

Diary91107

セーグル(ライ麦パン)だということを
食べ終えてしまうまで、意識しなかった。

どんな小麦粉をつかっていて、どんな製法かも
そういえば最初から全然、気にしていなかった。

こめられた、作り手の心がよどみなく伝わってくるものは、
余計な言葉を必要としない、と思う。

|

November 06, 2009

ポム・ド・テール、リニューアルオープン

西荻窪のポム・ド・テールがリニューアルオープン。

Diary91105

幾たびか、模様替えが行われているけれど、
今回は大きくリニューアル。
カフェスペースをなくし、大きなオーブンを入れて
工房を広くしたのです。

新しい朝、活気に満ちた店に、お邪魔してきました。

試行錯誤しながらも、自分たちでひとつひとつ考えながら
一歩一歩進んでいく、ポム・ド・テール。

これからの展開もまた、楽しみです。

最新情報はポム・ド・テールのサイトをどうぞ。


関連記事
Pomme de terre カフェ終了

ポムドテール西荻窪 ベーグルとカフェ(All About 2005)

Diary911052


|

November 05, 2009

赤い靴

少し前に、仕事でTOYOTAのiQに試乗しました。
TOYOTAは何台か乗っていますが、こんなコンパクトな車は初めて。
たとえて言うなら靴みたいで、おもしろかった。
試乗したのはキュートな赤い靴でした。

Diary91104

iQ×PERSON'S REVIEW 
テーマはいつもsomething good

|

November 04, 2009

香りは雄弁

おいしいパンの、最も大切な要素に「香り」がある。

以前、アンケートをとったときにも、香りのことを
あげる人は多かった。
「おいしい」と同じで、「いい香り」もまた
人によって千差万別かもしれないけれど。


素材選び、酵母種、技術や工程や時間の経過が影響する
香りは雄弁。

おいしい香りのさまざまな要素を想像してみるのは
おもしろい。ちょっと犬みたいで。

写真は麦兵衛のパン。
ここ数日、愉しませてもらった香り。

Diary91103


|

November 02, 2009

ベストパン★2009 投票開始

Diary91102

読者の選ぶお気に入りパン屋さん、
ベストパン★2009、投票が始まりました。

ベストパン★2009 投票開始

今年一番通ったお店、今年出合った素敵なお店、
いつも大好きなお店とそのパンたちを、よかったら教えてください。

投票は一人2軒まで、できるようになっています。

何通も送信された重複票は、無効になります。
システムのほうで、重複票等を除いてから集計を行います。

今年も楽しみに、お待ちしています!

|

« October 2009 | Main | December 2009 »